父が通販で買っていたシンプルなカレンダー

シンプルイメージ

カレンダーといえば、自営業の父が毎回買っていたのが、文字だけのシンプルなものでした。
それも今でいう通販のような形で注文し、事務所のあちこちに貼ってあったのです。
同じようなものばかり貼ってあり、何が面白いのだろうと思っていたのを覚えています。

しかし、そのカレンダーも新たな月になり、時間がたち月末になっていくまでの過程で変貌を遂げました。
どんどん予定が書き込まれていくのです。

今考えれば当たり前のことなのですが、様々な予定が書きこまれ、そこには生きた時間があると子供ながらに実感することができました。
そんな書き込みの中には、見たことのない漢字が書かれていたり、テレビのCMで見るような大企業の名前を見つけたりすると、それはそれで楽しくなっていったのです。

やがて思春期になり、アイドルのポスターなどを通販で買うようになっていきました。
ある意味で、文字月表への反発だったのかもしれません。
何も文字が書き込めないような紙質で、ポスターとしての機能が先行しているのですから、真逆の存在だったのです。

それも、さらに大人になり、自分でも文字月表を買い求めるようになりました。
予定を書き込み、どんどん増えていくのを見ていくと、自分も父のようになったのだなと思います。

特に過ぎて切り取ったカレンダーを何枚にもおり、廃棄処分にするのではなくメモ書きにしている自分を見ると、そっくりなんだなと思ってしまう瞬間であったりするのです。

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